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2008.06.25

iPhone3Gの利用料金を検証してみる

iPhone3Gの販売価格と利用料が発表されましたね。やはり、iPhone専用のプランが設定されましたが、これはどうやら普通のソフトバンクケータイと違って、提供可能なサービスに違いが出てくるためだと思われます。MMSが提供されない代わりに、プッシュ対応のEメールが提供されるようです(XシリーズはMMS用アプリが提供されている)。って事で、iPhone用に一部仕様の異なるホワイトプラン(980円)をはじめ、ブループ ラン、オレンジプランも選択可能となっています。同時に、スマートフォン用のパケット定額が改定され、5,985円のパケット定額フルになりました。 iPhoneを使うには、S!ベーシックパック(315円)と、このパケット定額フルが必須となり、合計すると、ホワイトプラン選択で月額利用料は 7,280円となります。また、端末代金は例によってスーパーボーナスの割賦販売であり、付加サービスが必須となることから、特別割引は100%適用され るため、実質負担金は、8GBモデルで960円×24回の23,040円、16GBモデルで1,440円×24回の34,560円と言うことになります。

さ て、端末代金はさておき、利用料金が高いと見るか、安いと見るか、です。そこにはiPhoneがなんたるかで大きく違ってくるわけで、本来想定されて いるiPhoneの利用シーンを考えると、この値段には十分納得いくものであると言えますね。安い!安い!と大騒ぎするほど安いわけではありませんが、結 構良い値段だと思います。ベースとなる電話とSMSの利用にはソフトバンクの特徴である980円のホワイトプランが適用でき、加えてiPhoneの機能を活用するためのパケット通信料が固定で5,985円なわけですから、ソフトバンクでiPhoneを活用するには至極真っ当な組み合わせで、評価すべき は絶対的な金額であると言えるでしょう。

んじゃあ、高い!高い!買うのやめる!と騒いでいる人は、何を想定していたのでしょうか。iPhoneを iPhoneらしく使うには、パケット通信が必須です。ネットなんか繋がないのにパケット定額フルが必須なんておかしい、外せるようにしろ!というのはナ ンセンスです。そんな人はiPhoneが欲しいという理由から考え直してください。せめて二段階制なら良いのに……、と言う人も勘違いしてます。見かけは 安いですが、メールはパケット課金ですし、Safariがフルブラウザである以上、すぐに上限に張り付くので意味がありませんから。

それから、絵 文字使えないし-、ワンセグ無いしー、おサイフケータイじゃないしー、ってかソフトバンクだし-、って言うのは論外ですからね。キャリアがソフトバンクで あることはともかく、極端なことを言えば、(日本のケータイと比べて)コンセプトが特殊な端末であり、料金プランもそれにピッタリ合わせたワンパッケージになっているので、使い方に納得できない人には全く向かないものとも言えるのではないでしょうか。

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2008.06.10

現れたのはiPhone 3G

WWDCにて、しっかりと発表されました。その名も「iPhone 3G」。実にストレート。ハードウェアスペックも、基本的には2G版を踏襲したもので、ハーフVGAの全面パネルに200万画素のカメラ。新たに追加されたのが、GPS機能ですね。バッテリ周りも改善されてるようです。そんだけ。

ハード的なサプライズはありませんね。2G版のiPhoneが出たときでさえ、日本の携帯電話市場においては、圧倒的な優位面を見せるところはマルチタッチインターフェイスくらいなもので、今回に至ってはがっかりと言ってしまっても良いかも知れないです。で、一年経ったところでソフトウェア面での圧倒的な優位面は揺らいでおらず、世に現れたのはなんちゃってiPhoneばっかりでした。

さてさて、これは売れるぞ!実際は売れないんじゃない?と意見が飛び交う日本でのiPhone展開は、こちら驚きの7/11から。値段も驚きの、8GBで199ドル程度、16GBで299ドル程度を同等価格。早いし、安い。これは、売れそうです。

これはちょっと感覚が違うんですよ。ワンセグはない、おサイフケータイも使えない、ディスプレイの解像度は低い、カメラもしょぼい、外部メモリに対応しない、パソコンがないと使えない、ハードキーがなく頻繁なメール打ちに不安、ストラップホールがない、これだけ挙げると「一番売れそうな層」には売れないんじゃないかと思ってしまいますね。そもそもスマートフォン的位置付けですしね。

でも安く買えちゃいます。ビバ!二台持ち!です。日本ではiPodが普及し、iPod touchが発売された流れから、iPhone 3Gというのは、位置付け的にはiPod touchに携帯電話の通信機能が内蔵されたものと考えても良さそうです。つまり、本当の次世代iPod。そうすると、iPod touchはこんなにも高機能で楽しい機能満載なのに、無線LANが使えないと多くの機能がスポイルされてしまう!と言うフラストレーションが一気に解消されたアイテムになるのです。

「日本のケータイ」としては微妙な位置付けのiPhoneですが、「どこでもネットに繋がり電話もできるiPod」と言う位置付けであれば、こんなに素晴らしいモノはありません。今までとは違った意味での二台目需要が喚起できそうです。

そこで問題になるのが料金プラン。今回言及はされなかったようですが、やはりホワイトプランを中心にスマートフォン向けのプランを設定するようで、単純に考えると、ホワイトプラン980円+S!ベーシックパック315円+パケットし放題(PCサイトダイレクト)9800円と、ここへ来てかなり敷居の高いモノになってしまいます。さて、ソフトバンクはサプライズを打ち出してくるでしょうか。発売が来月である今、それが明らかになるのはそれほど先のことではありません。期待したいところですね!

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2008.06.04

iPhoneは……SoftBankだ!

数日前、突如海外のサイトに載った記事がiPhoneの日本展開の話題における雰囲気を一変させました。「iPhoneはSoftBankから出るだろう」と。

かつてiPodとのセット販売をしてみたり、Yahoo!ミュージックでiTunesStoreと連携させてみたり、いろいろラブコールを送っていたソフトバンクでしたが、やはりドコモが有力では?しかし、ドコモが要求する端末仕様を考えるとそれは厳しいのでは?などいろいろ言われてきましたが、今日突如こう記されていたプレスリリースを載せたのは、ソフトバンクでした。

この度、ソフトバンクモバイル株式会社は、今年中に日本国内において「iPhone」を発売することにつきまして、アップル社と契約を締結したことを発表いたします。

これは驚きです。昨日の夏モデルの発表では、当然のように「ノーコメント」と締めくくった翌日の発表です。てっきり、6/9のWWDCにて3G版iPhoneの発表と併せて、日本からは**が販売します、と来るだろうと思っていたものですから。実際海外も同じようなリリースが各キャリアから出ているようで、その中の一つに過ぎないので発表時期に関しては驚くことでもなんでもなかったわけです。

もっとも、昨日一緒に発表してしまうと、夏モデルをせっかく発表しても、やはり「iPhoneを勝ち取った!」というインパクトだけで埋まっちゃうでしょうから、一通り落ち着いてから、と言ったところでしょうね。そしてドコモで決まっていたのなら、そこにぶつけてきたでしょうし。

シェアとしてはドコモでしょうが、ドコモが販売するスマートフォンや海外端末の状態と、ソフトバンクのXシリーズの展開を考えると、それほど不思議なことでもないですね。Y!アイコン1つあれば十分、みたいな気がします。

さて、このプレス発表に対して、各ニュースサイトがドコモから得たコメントをざっくり纏めると、「残念なことだが、ドコモからも出せるように検討する」とのこと。

これだけの情報から得られることは、以下の通り。

  • iPhoneはSoftBankが年内に販売する
  • 日本ではGSM圏ではないので、間違いなく3G版のiPhoneが発表される
  • さしあたって現時点では日本国内はソフトバンクが独占販売の模様

スペックとか諸々は6/9に発表されると思うので、次にユーザとして気になるのは、どのような契約形態になるのか、ですね。基本は定額プランであり、アップルへの上納金があるとか言われてますから、現行のホワイト+パケットし放題(PCサイトブラウザ/PCサイトダイレクト)がそのまま適応できるのかが怪しいです。iPhone専用プランとしてホワイト相当+パケット定額で9,800円なんてのがざっくり考えて妥当なところのような気がしますが、ちょっと高いですかね-?それから、ソフトバンクからそのまま発売されるのか、ディズニーモバイルみたいな形で発売されるのかも気になりますね。

うーん、それにしても、これで6/9が一段と楽しみになってきましたよ!

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